美しい髪は、髪を知ることからはじまる

きれいな髪の毛は健康的な印象を与え、見た目年齢も下げてくれる、女性にとって大切な存在です。
では、抜け毛・薄毛・枝毛・切れ毛・白髪・フケ・かゆみ・パサツキ……このようなトラブルはなぜ起こるのでしょうか?
美しい髪をつくるには、“髪を知る”ことが大切 。
あなたの美髪を育むため、髪の構造やトラブルの仕組み、今日から取り入れられるケア方法をご案内いたします。
髪の質感を決める「毛髪の構造」
毛髪は3層構造になっており、それぞれ次のような特徴があります。
キューティクル
平たく硬い細胞がウロコのように表面を覆い、髪を保護しています。キューティクルが重なる方向が揃いキッュと閉じることで、髪に滑らかな触り心地やツヤが生まれます。
コルテックス
髪の80%以上を占め、毛の性質がここで決まります。コルテックスに含まれるメラニン色素が髪の色を、タンパク質や水分量などが髪の柔らかさなどを決めます。
メデュラ
毛髪の中心部分で、蜂の巣状になり細かい空気を含んでいます。白髪が光って見えるのは、メデュラの空気に光が反射したものと言われています。

美しい髪は・・・
キューティクルが揃い、毛髪内部の傷みもない状態。毛髪1本1本にしなやかさや艶があり、毛髪全体の毛流れも整っています。
▶︎どうして髪は伸びる?
毛の根元にある毛母細胞が毛乳頭から栄養を受けとり分裂、これを繰り返すことで分裂した細胞が押し上げられ毛が伸びていきます。
なお、すでに伸びた部分が傷んでも、その部分が健康な髪に生まれ変わることはできません。そのためヘアケアでは、今ある毛を傷ませないことが大切です。

髪の量や長さを決める「毛周期」
髪の毛が増えたり伸び続けたり、抜けたり減ったりするのは、「生える→伸びる→抜ける」というサイクルを繰り返しているから。このサイクルを「毛周期」といいます。
成長期
毛母細胞が分裂を繰り返し毛が成長している時期。
髪の毛が他の毛より長いのは成長期が長いからです。(男性で約3〜5年、女性で約4〜6年。)
退行期
毛母細胞の分裂が止まり、脱毛が起こります。
休止期
再び毛母細胞が活発になるまで活動を休みます。
1本1本がそれぞれの周期を送っており、全体の約8割は成長期にあたるため、日々伸び続けている毛もあれば抜ける毛もあるということになります。

どうして起こる?髪のトラブル
傷みやパサつき、抜け毛など髪にまつわる様々なお悩みは、主に「毛髪へのダメージ」と「毛周期の乱れ」により生じます。
『毛髪へのダメージ』によるトラブル
ヘアカラーや摩擦などが髪に悪いのは想像がつきますね。その時毛髪ではキューティクルがめくれ上がり、この刺激が度重なることで髪内部の保湿成分なども流れ出てしまいます。
タンパク質の構造も変化(タンパク質同士の結びつきが弱まる、切断されるなど)し、次のようなトラブルをまねきます。
- 枝毛や切れ毛
- パサつき、まとまりにくさ
- ごわつき、指通りの悪さ
- 弾力やしなやかさの低下

毛髪へのダメージ要因
パーマやヘアカラーなどの薬剤
ヘアカラーやパーマなどを行うと、アルカリ剤の影響でキューティクルが溶け、1回の施術で髪が約0.03mm細くなるとも言われています。
熱
毛髪をつくるタンパク質は熱によって変性します。特に100℃以上は影響が大きく、ヘアアイロンの多用でキューティクルが剥がれたり毛髪内部の空洞が増加したりします。
濡れた状態
髪は濡れると柔らかくなりキューティクルが開きます。すると少しの摩擦でキューティクルが剥がれるなど、ダメージを受けやすいです。
摩擦
ブラッシングや寝具との擦れなどといった摩擦が過度に起こると、キューティクルを剥がしてしまいます。
紫外線
キューティクルを構成するタンパク質を変性させ、ダメージが進むと髪の内部が空洞化します。
シャンプー
洗浄力が強いと髪の潤いを必要以上に洗い流してしまい、キシみやパサツキに直結します。
『毛周期の乱れ』によるトラブル
何らかの要因で毛周期が乱れると、成長期が短くなる、休止期の毛が増えるなどし、次のトラブルに直結します。
- 抜け毛
- 毛量の低下
- 毛が細くなる

毛周期への影響要因
加齢
加齢による毛母細胞の活動力が低下や、髪の成長に働きかけるエストロゲン(女性ホルモンの一種)の著しい減少があると、成長期が短くなり毛周期の乱れを招くことがあります。
ストレス
ストレスが溜まると自律神経の乱れから血行不良を招き、毛の成長に必要な栄養が十分に行き届かなくなってしまいます。
栄養不足
栄養バランスが偏った食事やインスタント食品の多用などが、髪の成長に必要なタンパク質やビタミン、亜鉛などの栄養を不足させてしまいます。
生活習慣の乱れ
例えば喫煙は血行不良を招き、飲酒は細胞分裂に欠かせない亜鉛を不足させ、睡眠不足は髪の成長に必要な「成長ホルモン」の分泌を妨げます。
『白髪』について
見た目年齢を大きく引き上げるのが白髪。早い方では30代のうちに悩まれる方もいらっしゃいます。
白髪の原因は、毛母細胞が分裂し成長する過程でメラニン色素が作られない、またはメラニン色素が受け渡されていないことにあります。
ただ、その明確なメカニズムはハッキリしていません。加齢や遺伝的要素、生活習慣などと関わっていると考えられます。

フケやにおいについて
髪が生える土台とも言える頭皮。そのトラブルに悩む方も少なくありません。
- フケ
- 頭皮のにおい
洗い過ぎなどで頭皮の潤いが低下し、ターンオーバーが乱れ、乾いた角質が白くポロポロと剥がれフケとなって現れます。
逆に脂性タイプのフケに悩む方も。ストレスや食生活の乱れによる皮脂の増加と、皮脂を餌に増殖した悪玉菌による影響でターンオーバーが乱れ、ベトベトしたフケになります。
体質など様々な要因はありますが、皮脂や汗を餌に雑菌が繁殖することが主な原因です。頭皮は毛穴が多く皮脂が溜まりやすいので、においのお悩みにつながりやすいです。
意外な部分では、シャンプー等のヘアケアアイテムの成分が頭皮に残り皮脂と混ざり合い、においの原因になることもあります。

美健漢方研究所おすすめ 美髪をつくるヘアケア方法
誰しもが毎日行っているヘアケアこそが「シャンプー」です。その選び方や洗い方の工夫で、髪の将来を大きく変えることができます。
効果的なヘアケアへの第一歩として、まずは次のポイントを取り入れてくださいね。
洗い方&ブローのPOINT
- シャンプー前のブラッシング
- 予洗い1:シャンプー1:すすぎ3 を意識
- 髪ではなく地肌を洗う
- ブローは必須!早めに行う
お風呂に向かう前に髪全体をブラッシングすることで、シャンプー中に毛が絡まり余計に抜けてしまうことを防ぎます。
予洗いでも多くの汚れを流すことができ、シャンプーする時間が短くてもスッキリと洗い上がるため、傷み予防やニオイ対策に効果的です。汚れが残ると頭皮や毛根のダメージになるので、すすぎはしっかり行いましょう。
汚れは主に地肌(頭皮)に付着します。指先を使って頭皮をもみほぐすように洗い、毛髪は泡で優しく包むように洗いましょう。地肌8:髪2のバランスで洗うことを意識。
濡れた髪は傷みやすいため、お風呂上がりはなるべく早めにブローを。ブロー前のタオルドライは髪の毛を抑えるようにし、擦らないでくださいね。
シャンプーは“優しい洗浄と潤いの補給”がポイント
毎日使用するからこそ、シャンプーは髪と地肌に優しく、潤いを与えてくれるものが理想です。
洗浄成分として含まれる界面活性剤の種類が「◯◯硫酸(ラウリル硫酸Naなど)」とつくものは洗浄力や刺激性が強い傾向にあります。
アミノ酸系(グルタミン酸、アラニン等がつくもの)や、タンパク系(加水分解コラーゲン、シルク等がつくもの)は低刺激で優しいのでおすすめです。
シャンプー選びの際は全成分表示を見てみてくださいね。
美健漢方研究所のシャンプーは次の点にこだわっています
- アミノ酸洗浄剤とコラーゲン洗浄剤
- 洗いながらも潤いを与える
- 和漢植物エキス
おだやかな洗浄力で頭皮と髪に潤いをもたらし、ツヤのあるなめらかな髪へと導きます。
加水分解コラーゲンが頭皮と毛髪に潤いをもたらし、水分蒸発を防いでダメージから守ります。
ヒバマタエキスやセンブリエキス、トウガラシ果実エキス、オタネニンジン根エキスなど、豊富な植物エキスが髪と地肌の健康に働きかけます。
シルバーヘアのあなたには「ヘマチン」をプラス
白髪になる明確な原因は分かっていないものの、白髪ケアに大きな期待ができるのが「ヘマチン」。
美健漢方研究所注目の成分です。
▶︎どんな効果がある?
①タンパク質と結合しようとする性質をもつため、毛髪に使用することでケラチンと結合して髪を補修する効果を期待できます。
②メラニン色素をつくる酵素チロシナーゼを活性化させる効果もあることがわかっており、白髪予防への期待も高まっています。
③アルカリ除去効果があり、パーマやカラーによって残留したアルカリを取り除くことでダメージを抑えます。 同時に、カラーの褪色を防ぎ、パーマのもちをよくします。
毛量や頭皮の悩みにには、和漢エキスたっぷりのエッセンスを
薄毛は原因こそ様々ですが、共通して必要なケアが頭皮の血行促進。毛の発育に必要な酸素や栄養が十分に行き届く巡りの良い地肌は、健康な髪を育てる大切な土台です。
美健漢方研究所の「ハーブヘアエッセンスNo2」には、頭皮に働きかける和漢植物エキスがたっぷり。
中でも『センブリエキス』は、毛量の減少などといったお悩みに期待大の成分です。
▶︎どんな効果がある?
センブリは日本の民間薬の代表格といえる薬草。
古くから消化促進などに活躍してきましたが、毛の成長促進効果も認められる優秀なエキスです。
頭皮の血行を促進し潤いと栄養を与え、活力ある地肌へと導きます。

マッサージで引きだす、ヘアエッセンスの実力!
ヘアエッセンスは髪を整える“整髪料”ではなく、地肌に塗布し髪の成長を助ける“養毛エッセンス”です。その実力を引き出し十分な働き得るためにも、頭皮マッサージは必須!
マッサージによる血行促進効果とエキスがもつ優れた効能が相まって、ただ塗布するのとでは格段の差がでますよ。
▶ヘアエッセンス×頭皮マッサージ
①洗髪後、必ずしっかりとタオルドライしてからヘアエッセンスを塗布しましょう。水気が多いとエッセンスが薄まってしまいます。
②マッサージしながらエッセンスを頭皮になじませます。5本の指の腹を頭皮にあてたら、気持ちいいと感じる圧でじっくりと揉みほぐします。ズルズルと指を滑らせず、あてた指を離さず頭皮を揺らすようなイメージで。頭全体を5分ほど行うと効果的です。

POINT
・マッサージは積み重ねが大事!毎日行うことで差が出ます。テレビを見ながら、お茶を飲みながらなど、少しずつでもこまめに揉みほぐしましょう。
・頭皮のこわばりは顔のたるみに直結!頭皮をほぐすだけでもお顔の印象は格段にかわります。とくに後頭部をほぐすと、輪郭のもたつきに効果的。
いかがでしたか?ご紹介したケア方法の他、就寝中の摩擦を防ぐナイトキャップや、紫外線から守るUVカットアイテムの使用もおすすめです。
ぜひ取り入れてみてくださいね。
神谷けいこ
臨床分子栄養学認定カウンセラー
化粧品検定1級 特級コスメコンシェルジュ
化粧品成分検定1級 化粧品成分上級スペシャリスト
コスメ薬事法管理者
リンパケアセラピスト
これまでエステティシャンや美容機器メーカーインストラクター、化粧品メーカーでカウンセラーや商品企画などを経験。長い美容業界経験の中で様々な製品を知り、多くのお客様に接する。
美健漢方研究所の代表木下と出会い、スキンケアへの理念や情熱に共感を覚える。
無料相談のご案内
肌トラブルや化粧品についてお知りになりたい方は、ぜひ無料相談をご利用ください。
お悩みやご質問に的確にお答えするため、お電話にて承っております。
メールでのご相談はお受けいたしかねますことご了承ください。
☎ 0120−122−457