紫蘇化粧品でもおなじみの紫蘇(シソ葉エキス)って?
古来より今に伝わる和漢の力。お肌と気持ちにうるおいを与える紫蘇は、ヒマラヤ、ミャンマー、中国などの地域が原産地といわれ、湿地を好む1年草です。
奈良時代には日本でも薬用や香味料として使われていましたが、1万3千年前、縄文時代の遺跡からも紫蘇の種実が見つかり、日本でもかなり古くから紫蘇が存在していたことがわかっています。
高さ数10㎝~1mほどに成長。葉は先の尖った広卵形で、フチに鋸歯があり、葉面にはシワ、芳香があります。9月頃、紅紫色もしくは白色の小さな花を穂状に咲かせ、その後卵形の果実となって熟します。
6~9月頃、葉を摘み取って半日日干し&陰干しにしたものを蘇葉(そよう)といい、10月に果穂を摘み取り陰干しして乾燥し、果実だけを集めたものを蘇子(そし)とよびます。
中薬大辞典には、紫蘇の葉を「紫蘇葉」、紫蘇の種子を「紫蘇子」と記載し、葉と種子の部分を主に薬用としたことがわかります。
紫色をした赤ジソの葉は梅干しや紅ショウガの着色、漬物などに利用され、青ジソの葉は「大葉」とよばれ、刺身のあしらいや薬味として利用されています。
平安時代の918年に、日本で最初の本草書*1「本草和名(ほんぞうわみょう)」が薬師(くすし)深根輔仁(ふかねすけひと)によって著されましたが、その中で紫蘇は和名の「以奴衣(イヌエ)」、「乃良衣(ノラエ)」として記載があります。
*1 本草とは薬の元となる草、薬草のこと。薬効のあるものすべて。
化粧品としての紫蘇(シソ葉エキス)の効果を肌で実感~
紫蘇エキスが化粧品の保湿剤・防腐剤・収れん剤として「敏感肌用」の化粧水・乳液・クリーム、などによく使われています。
- (1)化粧品にかぶれやすい、敏感肌→弱った肌のバリア機能をサポート
- 敏感肌の人は、肌の角質の水分保持能力が低下している状態。つまり肌が弱っている状態です。
そこに刺激の強い化粧水や洗顔料を使えば、より肌にダメージを与えるようなもの。
弱っている肌を正常な状態に導くためには肌のバリア機能をサポートして改善してくれるマイルドなスキンケアできちんとお手入れをする必要があります。 - 紫蘇エキスならば、弱ったお肌を正常に整える働きがあるといわれるロスマリン酸、ルテオリンなどが含まれています。
とくに植物エキスを配合して作られたスキンケア製品なら、ゆっくりですがやさしく、でも根本からしっかりお肌を元気にしてくれるでしょう。 - 敏感肌かなと思ったら、紫蘇が入った自然派のスキンケア製品を試してみてください。初めて使う方にとって、そのマイルドさ、力強さはちょっとした感動モノです。
- (2)乾燥して肌がムズムズ、白い粉が吹いたようになる→素肌に潤いを与え、乾燥から肌を守ります
- 冬は体温と外気の差が激しく、湿度が低いため、常にお肌は水分が失われやすい状態です。
寒くなるため、運動量も皮脂も汗も分泌量が減り、うるおいのフタとなっているこれらの天然ベールが少なくなるため、さらに水分は減ってしまいます。 - また新陳代謝も低下して、古い角質が乾いたまま肌表面に残るため、まるでお肌は白い粉が吹いたよう!?こんな乾燥肌のまま放置しておくと、ますます乾燥は進行し、かゆみの原因になってしまいます。
かゆいからといってかいてしまえば、角質層はボロボロになり悪化するばかりです。 - この時期、白い粉が吹く人、ムズムズする人は、まずはスキンケアで保湿し、肌に十分な水分を与える必要があります。
そして夏よりも少し多めに化粧水やクリームをつけましょう。多めにつけるので、使いたいのはもちろんお肌にやさしい刺激の少ないもの。 - たっぷり使っても安心な紫蘇エキス配合の化粧水やクリームで、朝晩しっかりお手入れして乾燥からお肌を守りしましょう。
- (3)肌色がくもりがち、気分も落ち込みがち・・・→気を巡らす和漢の力をお肌にも!
- 紫蘇エキスには気をめぐらす働きがあるといわれています。お肌に元気がなくて、顔色がさえない、曇った空のようになんとなく気分も晴れない…。
そんなときは紫蘇エキス配合のスキンケアでひと工夫。お肌が元気になるようにやさしく顔を包み込んでマッサージ。
血行を良くして、ホットな気分に浸れたらたっぷりと睡眠をとりましょう。 - 古来から今に伝わる和漢の力がお肌と気持ちにうるおいを与えてくれます!
美健漢方研究所ではシソ葉エキスを主成分にしたボタニカル基礎化粧品・ジェンダーレスコスメ使用したスキンケアをご提案しています。肌トラブルのお悩みがある方は一度、お試しください。