2 脂性肌と毛穴

脂性肌の対策と毛穴について

脂性肌は皮脂の分泌が多い肌タイプですが皮脂が過剰になると、毛穴が大きく開いて目立った状態となります。鼻や額(ひたい)などのTゾーンを触るとザラついた感じになるのは皮脂排泄がうまくできなくなっている証拠です。

皮脂腺(ひしせん)は毛包<毛根を包み込む部分>に排泄管を併設し、毛を伝って毛穴から皮脂を皮膚の表面に排出しています。そのため、毛穴とは深い関係にあります。

皮脂分泌が活発になり、毛穴が皮脂でふさがれる状態を「脂毛穴(あぶらけあな)」といいますが、これが10代~20代に多い毛穴トラブルの初期症状です。脂毛穴からさらに悪化していくと「角栓」「黒ずみ」になっていきます。

皮脂対策はし過ぎてもダメ!肌荒れや小ジワの原因になるかも

皮脂はけっして「余分な脂肪」ではなくて外界の刺激から皮膚を保護する上でとても重要なものです。皮脂が不足すれば角質間の水分が失われやすくなるため、皮膚表面が乾燥し角質細胞が乱れて皮膚表面から浮き上がるようになってしまいます。そのため「肌荒れ」、「小ジワ」のもとにもなってしまうのです。

黒ずみの原因は皮脂

しかし一方で、皮脂が古い角質や汚れ・細菌・汗などと一緒になると「角栓」となって毛穴をふさぎ、さらにそのまま角栓がとどまると毛穴を押し広げてしまいます。

押し広げられた毛穴は開いて外気に触れると、そこに空気中の汚れが付着して酸化し、「黒ずみ」となります(黒ニキビもしくは解放面皰(かいほうめんぼう)ともいいます)。

紛らわしいのが、この黒ずんで見える現象は皮脂が原因でない「メラニン毛穴」によってもおこります。毛穴の中にメラニンが黒ずんで見える状態のことで、この場合は、毛穴の入口の表皮構造がいびつになり、メラニンをつくるメラノサイトが毛穴の方向に向かってタテに並んだような状態になっているために肌表面からは黒ずんで見えています。

「メラニン毛穴」の場合はメラニンの合成を抑えるケア、いわゆる美白ケアが好ましいのですが、「黒ニキビ」の場合は洗顔を丁寧に正しく行い、クレイタイプパックなどで角栓を取り除くなどケアを行ってください。

美健漢方研究所では混合肌対策としても利用できるボタニカル基礎化粧品・ジェンダーレスコスメの利用をおすすめしています。

脂性肌(オイリー肌)とは

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