脂性肌とテカリ テカリは悪者?
脂性肌で特徴的なのは「顔がテカテカする」見た目になります。
脂性肌のテカリによる、さまざまなトラブルとその理由
- 「洗顔してもすぐにテカリが出てきます」⇒ 皮脂分泌がさかんになっているため(乾燥していると認識し、皮膚をうるおそうと、さかんに油分を分泌している状態)
- 「肌がくすんでみえます」⇒ 皮脂が酸化するためです。
- 「キメが粗く、肌が汚れて見えます」⇒ 皮脂排泄がうまくできていないため
- 「毛穴が詰まりやすく、ニキビなどができやすいです」⇒ 酸化した皮脂がニキビの原因、アクネ菌の栄養源になってしまうため。
- 「毛穴が黒ずんでいます」⇒ 毛穴に皮脂がつまっているため
- 「毛穴が開いています」⇒ 毛穴をふさいだ角栓が毛穴を押し広げてしまうため
- 「化粧崩れしやすく、化粧のノリが悪いです」⇒ 皮脂が汚れなどと一緒になり、肌表面に残るため。または余分な油分によって化粧が肌につきにくくなり、浮きやすくなっています。

脂性肌のテカリがすべて悪い訳ではない!油脂は肌を守るバリアの役割も
このテカリは皮脂の分泌の過剰が原因です。なぜ過剰に分泌されるのでしょうか。それは「脂性肌の原因」でお話ししたとおり、乾燥肌の原因とほぼ同じと考えられています。肌が乾燥するのを防ぐために、皮膚が皮脂を余分に分泌してしまうからなのです。
ちなみに、皮脂の分泌量は部位によってどれだけ違うかというと、通常、平均すると皮脂線の数は1㎝四方に100個以下といわれていますが、Tゾーンの場合、1㎝四方に400~900個あるといわれています。4倍から9倍も皮脂線が多いのですからテカってしまうのも無理はありません。
皮脂(あぶら分)は汗(水分)と混じり合って、皮脂膜を形成し、皮膚表面を保護しています。これが「皮脂膜」です。皮脂は肌の水分量からするとほんのわずかな量なのですが、さまざまな外敵から肌を守るバリアの役目をしています。外敵とは、ホコリ・細菌・紫外線・温度変化などです。また、皮膚表面から水分が蒸発するのを防ぐ重要な役割を果たしています。
脂性肌でよくみられるテカリの役目とは
- 細菌の増殖を抑えています。
- 水分の蒸発を防ぎ、油分を補い、皮膚を正常な状態に保ちます。
- pH4.5~6.0の弱酸性をバランスよく保ち、雑菌から肌を守ります。
- 異物や紫外線などの外の刺激から皮膚を保護します。