敏感肌とはかぶれやすい肌であり、バリア機能の弱い肌でもあります。先天的にバリア機能の弱い肌は、アレルギー性皮膚炎である可能性もあります。

敏感肌の原因となる ＜外的要因＞としては

化学的要因・・・薬品・化粧品・うるしなどの樹液
物理的要因・・・高熱・低温・紫外線
などがあります。

敏感肌の原因となる ＜内的要因＞としては

○ホルモンバランスの異常
ニキビや妊娠性肝斑（にんしんせいかんぱん）、更年期による皮膚炎

○食物が原因
食物によるアレルギー性皮膚炎、脂肪分過多・糖質摂取過剰によるニキビ、食生活の乱れによるビタミン不足が原因のニキビ・皮膚炎

○精神的な問題によるもの
ストレスによるホルモン異常、精神的な緊張による蕁麻疹（じんましん）

○遺伝的要因
親から子への遺伝（アレルギー体質・過敏症・アトピー性皮膚疾患）などがあげられます。

増加するアトピーや花粉症も敏感肌の原因に

最近ではアトピーや花粉症による敏感肌が急増しています。特に大人になってから発症するアトピー性皮膚炎は、顔や顔付近に出やすいともいわれています。

目の周りが赤くなってかゆみを伴い、カサカサする時はアトピー性皮膚炎の疑いがあります。目の周りから広がることが多く、かゆくなったり、目の病気とは違うなと感じたら、医者を受診して早めの処置を施した方がよいかもしれません。

また、鼻水やくしゃみなどのいわゆる花粉症で生じる症状はないのに、肌にだけ表れる花粉症の症状というものがあります。頬の赤み、ヒリヒリ感、目もとのかゆみや赤みが花粉症が原因で起こることもあるので、ただの乾燥でないなと感じたら早めに医者を受診しましょう。

免疫力の低下や加齢も敏感肌の原因になりやすい

免疫力が低下して、ターンオーバーが正常に行われないと、角層＝角質層の水分が失われ、バリア機能が低下して外部刺激が入り込んでしまいます。このような状態はいわゆる乾燥状態。

乾燥肌が進むと刺激に弱い肌、敏感肌になってしまいます。敏感肌はアレルギー体質などが関連していることも多いのですが、加齢によって肌の保湿物質が不足することによってバリア機能が低下して起ることもあります。

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